ジーンズで築きたい旅の世界が私たちにはある

一期一会を大切にすることは案外難しい。もちろん、他人との出会いは二度と繰り返されないものだからこそ、それを大切にするべきだ、という諺が間違っていないことは頭ではわかる。とはいえ、はじめての人と”出会う”ために一歩を踏み出すことは、結構勇気がいるし、骨が折れる。私自身がそれが苦手だったからこそ、そう思う。

私の過去の旅でも、一期一会をないがしろにしてきたことが思い出される。ヨセミテ国立公園で同じバスを待つバックパッカーに話しかけられなかったことや、スロベニアのブレッド湖で”Hi”以上の会話ができなかったこと、ラオスのビエンチャンで日本人だとわかりつつも、どこか気取ってしまい気づいていないふりをしたこと。きっと自分が覚えている以上に、私は一期一会を逃してきた。

それと同時に一期一会で話した話題が自分の頭に刺さり残り続けている。スペインで芸術家をやりながら一年の半分を海外放浪している人や、韓国での兵役を目前として「最後の"自由”」を楽しむんだと自虐的に笑った若者、ここの席は昔ヘミングウェイが座っていたんだと観光客を相手にセールストークをするキューバのシェフ。どれも自分が話そうとしなければ聞けなかった話だ。そんな記憶に残る話が旅にはつきものだ。

できることなら、もう旅先での一期一会を逃したくない。日常にはない出会いを求めて旅に出ているのだから、そこで刺激的な出会いを重ねたい。人との出会いこそが、旅を自分だけの色に染めることができるのだ。見たこともない絶景や食べたことのない絶品の体験だけでは、どうしても物足りないのだ。旅先での人との出会いやたわいもない会話こそが、旅の過程を彩り色濃い記憶になる。だからこそ、私たちは旅先での人との出会いが、旅の一番の醍醐味になると思う。


JOURNEY ARMOURの後ろポケットにはダブルXの刺繍があてがわれている。このステッチには、あなたと別の旅人、そして旅先の現地の人とが交じり合う旅の魅力を意味している。

多くの旅人にJOURNEY ARMOURを穿いてほしい。そして私たちが描いている旅の世界を一緒に築きたいと思う。それは、このジーンズを穿いた人同士が、バックパックの下から覗くこのステッチを合図にして出会う旅だ。このステッチがきっかけとなり、旅人同士が出会うことができたら、なんて素敵なんだと私たちは本気で夢見ている。ジーンズに映し出されているこれまでの旅について、旅人たちが話をする。どれだけジーンズの色が変わったか、どれほど柔らかくなったかについて話をするのだ。


「アフリカに数ヶ月いた間にこんなにも自分に形があってきた」

「東南アジアの暑いところでもずっと履いていたおかげで綺麗な色落ちができた」

「こんな分厚いジーンズ穿くなんて僕らバカですよね(笑)」

JOURNEY ARMOURのような製品だからこそ、旅人同士をつなぐことができると思う。これを穿く人は、ジーンズを穿き潰すというミッションのもと、世界を自分の目で見に行く人だ。そして、こんな”過酷”な製品を好んで穿く、一風変わった人かもしれない。そんな人同士で、「こんな鉄板みたいなジーパンを作りやがって」、と私たちのことをなじることも大歓迎だ。きっとJOURNEY ARMOURを穿いた人にしか、見えてこない景色があるはずだ。


あの時こうしたおかげで自分の人生が好転した、という瞬間は多々ある。逆も然りで、あの時ああしていればと思うこともあるだろう。旅先での出会いは自分の経験値をあげる。だからこそ、その一期一会を大切にしたいと思う。このステッチがきっかけとなり、あなたの一期一会を作ることができたのならば、ぜひその話を聞かせてほしい。


Text by ジュンヤスイ(@jjyasui

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