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Tokyo Africa Collection

9/1に東京都内で行われたTokyo Africa Collectionへ、Rockwellのメンバーで来場者として行ってきた。ファウンダーの祇園にとって、アフリカは思い入れの強い場所。逆に私(@jjyasui)にとって、アフリカとは身近なものではなく、あまり関心のないものだった。そんな私が当日感じたことを書く。


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真面目な話は、あることを真面目に考えている人にしか響かない。例えば、プラスチックごみ問題は、絶対的に食い止めなきゃいけない”悪"であることは全員が理解している話だ。しかしだからと言って、「プラスチックごみ問題は、こんなに悪なんだ。だから全員マイボトルを持参しよう」と呼びかけても、それで動く人はプラスチックごみ問題に対して、真面目に取り組んでいる人しかいないと僕は思う。

人は説得されても動かない。人は納得しないと動けない。だから、プラスチック問題は明らかに”悪”だと100%正しい論理で説得されても、「言ってることは間違っていないんだけど、ねえ…」という感じになってしまう。だから、多くの人を動かす文化のようなものを作るには、もう少し柔らかい論理で、人の心を揺さぶるような、"間口の広い訴え"をしないといけない。持ち運びたくなるようなカッコいいマイボトルを作るとか、そもそもペットボトルを持っていることがダサいと感じさせる文化作りだとか。論理的にではなく、もっと感覚的に訴えかけられるものでないと、人は納得しないと思うし、文化は作ることができない。

Tokyo Africa Collectionは、"アフリカ関心層の最大化"ということを目指し行われた、アフリカをテーマにしたファッションショーだった。僕はアフリカへ関心があまりなく、そもそも日常生活でアフリカをイメージする機会もなかった。貧困や紛争のネガティブイメージはもちろんあったが、広大な自然や野生動物といったポジティブなイメージもあった。ステレオタイプな両方のイメージを抱えつつも、東京での暮らしからかけ離れているため、アフリカを考えることすらなかったという感覚が近い。

無関心を関心に変えることは簡単ではない。だが、関心の一歩目を踏み出させるためには、"間口の広い訴え"こそが大切だと思う。ファッションを切り口に、「アフリカの服って日本人から見ても絶対的におしゃれだよね」、という誰でも振り向きやすい話題作りこそが、関心を広げることを可能にする。そういった意味で言うと、Tokyo Africa Collectionは僕にとって、アフリカへの関心の一歩目を踏み出すことのできた1日となった。


会場は600席が満席となる大盛況だった。アフリカ好きだけが集まる”物好き”なイベントという感じではなかった。華やかなモデルや、アフリカの一流デザイナーなどが集まったイベントで、アフリカに関心のなかった僕でも楽しむことができた。大きなムーブメントを起こすためには、一部のマニア”だけ"に訴えかける活動だけでは足りないと、僕は思う。Tokyo Africa Collectionのように、関心の一歩目を後押しさせるようなイベントこそが、世の中にうねりを生み出していくためには、必要だと感じた。

Tokyo Africa Collectionは、感覚に訴えかけるようなファッションショーだった。「こんなカラフルで表情が映える服があるんだ」、「日本人に似合う服もあるんだ」、「斬新なデザインな服もあるんだ」といった月並みな感想をまずは持つことができた。この気づきは大きい。そもそもアフリカの服と言われても、参加前はあまりイメージできなかった。Tokyo Africa Collectionを見たことで、服や小物の選択肢に"メイドインアフリカ"が入るには十分なほどのおしゃれなイメージを持つことができた。

アフリカの服を買うことで、アフリカの人々の支援することができるという"倫理的に正しい訴え”だけでは、僕みたいな大衆は正直動けない。しかし、純粋にアフリカのものがかっこいいという"感覚的に正しい訴え”があれば、多くの人が関心の一歩目を踏み出すことができる。このショーのアプローチの仕方は、私たちRockwellとしてもとても勉強になった。

Rockwellはもともとアフリカとジーンズを絡めることから始まったブランドだ。もちろんそこには、アフリカのためにといった想いもある。しかし、一番は純粋にアフリカがかっこいいからという理由がある。私たちも今後、アフリカのかっこよさを伝えていけるようなブランドになっていく。アフリカのかっこよさを自分自身の目で体感でき、アフリカに関心を持つことができた素晴らしいイベントだった。


Text by ジュンヤスイ(@jjyasui